熊本地震から1年
熊本地震からもうすぐ1年ですね。
改めて地震への備えを見直しておきたいです。
大倉山周辺は地盤があまり良いとは言えません。
もっとも、東横線沿線は神奈川県に入ると、だいたいどこも良くないみたいですが。。。
地盤の揺れやすさの目安として「表層地盤増幅率」というものがありますが、
その数値が1.6以上だと地盤が弱いということになるようです。
大倉山周辺の表層地盤増幅率を調べてみると2以上の場所がほとんどです。
以下のサイトなどが参考になります。
大倉山エリアは地盤があまり良くない、揺れやすい・・・
これは事実かもしれませんが、いたずらに不安がっても仕方ないですね。
建物の建築年代ごとの被害状況に関するレポートがあります。
それによると、木造の建物で倒壊・崩壊したのは、建築年代ごとに
旧耐震基準(~1981年)では、28.2%
新耐震基準(1981年~2000年)では、8.7%
さらに改正(2000年~)では、2.2%
となっています。
益城町では震度7の揺れに2回も見舞われ、震度6を超える度重なる大きな余震にも見舞われました。
この点で、熊本地震は過去に前例のない過酷な地震だったということです。
が、それほどの地震であっても、新耐震基準以降に建てられた建物であれば、倒壊・崩壊は1割未満であり、9割以上の建物が倒壊・崩壊を免れています。
さらに2000年の改正以降の建物では、倒壊・崩壊はわずか2%と少なく、驚くことにおよそ6割が小破すらない無被害だったということです。
・・・どんな感想を持ちますか?
専門家の間では、2000年改正以降の建物が2%でも倒壊に至ったことに衝撃が広がったようですが、個人的には、日本の住宅の耐震性能の高さに大変驚くとともに、大いに勇気づけられもしますね。
まさに、いたずらに不安がる必要はない、といったかんじです。
ちなみにマンションなどはRC造(鉄筋コンクリート造)となりますが、RC造の被害は新耐震基準では89.2%が無被害だったそうです。
詳しくは、以下のリンクをご覧ください。
熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会報告書
http://www.nilim.go.jp/lab/hbg/0930/summary.pdf
旧耐震基準の建物は、今年で築36年です。
大倉山エリアでも近年、次々と古い建物が取り壊され、新しい建物が建てられていますが、この建て替えが進めば進むほど、地域として地震に強くなっていくということが言えると思います。
いつかはやってくるであろう地震ですが、その時期は遅ければ遅いほど良いということでしょうか。
とはいえ、明日やってくるかもしれません。熊本地震から1年ということで改めて地震への備えを見直しておこうと思います。